CT画像にアーチファクト出現!これを見たら装置の故障を疑え!

CTを学ぶ

今日は装置系が故障原因となりうるアーチファクトについて解説します。

X線発生装置の異常によるアーチファクト

シャワーアーチファクト

kouza6.pdf (sakura.ne.jp)

シャワーアーチファクトはある一方向からの投影角度だけ異常なデータを出力した場合に発生します。

この原因はX線発生系の故障すなわちX線管出力の異常(微小放電など)が考えられます。また、他の原因としてガントリや寝台に付着した造影剤や金属異物の可能性もあるので、一度装置全体を点検しましょう。

ストリークアーチファクト

ある方向だけX線管死んだ

X線検出器の異常によるアーチファクト

ストリークアーチファクト

ストリークアーチファクトは1個の検出器からのデータが特定の投影角度で異常となった場合に発生します。

この場合、検出器の特定チャンネルがスキャン中、完全に故障したわけではなく、ある瞬間だけで異常になった場合に生じるため、DASを含むデータ収集部の動作不良が疑われる場合が多いです。

ストリークアーチファクト

ある方向だけある検出器だけ死んだ

リングアーチファクト

アーチファクト / CTの性能評価 | 診療放射線技師国家試験 対策ノート (radiological.site)

リングアーチファクトとストリークアーチファクトの発生要因は同じです。1本のストリークアーチファクトが1回転連続して発生したときリングアーチファクトになります。

つまり、1個の検出器からのデータが全方向で異常となったおきに発生します。

リングアーチファクト

全方向ある検出器が死んだ

その他のアーチファクト

画像再構成系の異常によるアーチファクト

これはコンピュータのハードウェアやソフトウェアなどの故障によるものがあります。画像上でアーチファクトが確認されたけど、サイノグラムの解析で異常がないときはこれを疑います。

キャリブレーションの不良によるアーチファクト

これは前に解説したので下の記事を読んでね♪

さいごに

今日は「低線量肺がんCT検診の知識と実務」を参考図書として解説しました。CTの基礎から読影まで記載がありとてもわかりやすい本です。ぜひご参照ください。

ではでは、また明日~♪

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